褒められたい時はどんな時?

こんにちは!アートセラピストの コグレ マミ です。自分の才能やスキなことを発掘して育んでいけるように、アートセラピーでサポートしています。

 

徳新聞に掲載されました

3月9日に市川市経済部産業振興課執務室でレディースビジネスコンテストの表彰式がありました。その時の様子が4月3日の地域密着型フリーペーパー行徳新聞に掲載されました。行徳地区にお住まいの皆さまのお手元に届いていますでしょうか?

 

奨励賞/小暮麻未「ラトルチャ」
子どもの夢中になれるものや才能を発掘する絵画教室
奨励賞の小暮さんは、自己啓発トレーニングの経験から、アートセラピーの可能性に焦点を当て、「上手に描くことが目的ではない絵画教室。心を育み、皆が豊かに生活できるような活動をしていきたい」と目を輝かせた。
出典:行徳新聞 第2042号 令和2年4月3日(金)(2)

 

自分が取り組もうとしていることを評価していただき、そしてこのように取材までしていただきました。この記事がどれだけの人の目に留まったのか知る由もありませんが、ひとりでも多くの方の目に留まって興味を持っていただけたら、こんなに嬉しいことはありません。その一方で、これからの時代を担う子どもたちに関わるひとりの大人として、身が引き締まる思いです。

 

から褒められた記憶がない・・・

今回行徳新聞に掲載されたので両親にこの記事を見せたところ、大変喜んでくれました。父は「たいしたもんだ」と言ってくれ、母は「お姉さんは凄いわねぇ」※母は私のことをお姉さんと呼びます と何度も記事を読み返してくれました。今回はこの様に両親共に喜んでくれて私を褒めてくれましたが、実は母親からは褒められた記憶があまりないのです。父は何かと「たいしたもんだ」という言葉を投げかけてくれていたように思いますが、母に関しては私が何かを成し遂げたとしても、それをごく普通のこととして、むしろ「そんなことくらいで浮かれてはダメよ」というようなメッセージを、いつも受け取っていたように記憶しています。

 

私の母は80代。戦争を経験し生きることに必死で、今のような【自己肯定感】という言葉もなかったであろう時代。自分自身を【たいしたことのない人間】だと思っている節があります。そんな自分の娘だから、勉強ができるわけないし特別な才能などあるわけない、と思っているので自分の娘が出来ることはよその子も出来ること。そんな思いだったので、とりたてて褒めることなどしませんでした。その代わりと言ってはなんですが不要な期待は一切されず、お陰でのびのびと育てられました(笑)。だけどね、【褒められない=認められてない】という風に感じてしまうので、それはそれは見事なあまのじゃく気質が出来上がってしまったのです。「クラスの代表になったのに、それでも褒めてくれなかった」といつも感じていましたし、やがて「どうせ何をやっても認めてもらえない」という風にやさぐれだち、いじけるように真逆の態度をとってしまうんです。自分のココロを守るためにね・・・そう、あまのじゃくは承認欲求の強い表れなんです。

 

しい褒め方と褒めるタイミング

ではどんな時、わたしは褒められたり認められたいと思ったのでしょうか?クラス代表で市主催の絵の展覧会に出展された時、朗読大会で学校代表に選ばれた時、英語のスピーチコンテストで市内3位に入賞した時、褒めて欲しかった・・・こんな風に書き出すと結果を褒めて欲しいと思いがちですが、細分化して考えると結果だけを認めて欲しい訳ではないんです。

  • 良い結果 → 一緒に喜んで欲しい
  • 良い結果が出せるように努力したこと → 承認してもらいたい

こんな感じでしょうか。さらに言えば、たいして努力せずに簡単に出来てしまうことを褒められたとしてもたいして嬉しくないのです。そしてわたしが感じていた思いとは別の視点から、実験を通して分かりやすく説明していた記事がありましたのでご紹介しますね。

 

1998年、アメリカのコロンビア大学である研究結果が発表されました。この結果を一言でいうと「能力・才能を褒めると、子どもに悪い影響を与えてしまう可能性がある」というものです。この結果は10歳~12歳の子ども400人ほどを対象にした以下のような実験によって明らかになりました。

  1. 子どもたちをA・B・Cの3グループに分ける
  2. A・B・Cすべてのグループに簡単な図形のテストを解かせる。簡単なので、みんな成績は良い
  3. Aグループには「頭がいいね」と褒め、Bグループにはないも言わず、Cグループには「頑張って問題を解いたね」と褒めた
  4. 次にA・B・Cグループの子どもたちに、「難しいけどやりがいのある問題」と「1回目と同じくらい簡単な問題」を選ばせた
  5. 「難しいけどやりがいのある問題」にチャレンジした子どもの割合はA・B・Cグループの順に35%・55%・90%だった

この実験では、「頭がいい」と褒められた子どもは2回目のテストでチャレンジをあまりしなくってしまうという結果が出ています。なぜこのような状態になったのでしょうか?褒められるというのはとても嬉しいことです。一度褒められると、また褒められたいので、同じようなことをしようとしますよね。この心理が逆に悪影響をあたえているのです。

「頭がいい」と言われた子どもは、次のテストでも「頭がいい」と褒められたくなります。すると問題が解けない可能性がある難しい問題を解くよりも、全問正解が狙えるような簡単な問題を受けたくなってしまうのです。

一方「頑張って問題を解いたね」とプロセス、努力を褒められた子どもは、努力すれば褒められると思い、チャレンジングな問題を解こうと努力をするのです。

出典:brother【その褒め方、まずいかも】お子さんに自信をつけさせる褒め上手になるには?https://www.brother.co.jp/product/printer/home/magazine/kiji77/index.aspx

 

この記事では、【能力や才能ではなく、具体的な行動を褒めよう】ということをお伝えしています。褒められると子どもは嬉しいし、頑張っている姿を承認されると結果だけにこだわらず挑戦する勇気が湧いてきます。そう、子どもは誰よりも親から認めてもらいたい生き物(笑)!だから今回、行徳新聞に掲載されて両親が喜んでくれたこと、娘としてとても嬉しい出来事でした。頑張った過程じゃなくて結果を褒められたとしても、新聞という媒体を通して私のことを承認してもらえた気持ちです。何か特別なことが起こらないと何を褒めていいのか分からない、褒め方が分からないわたしの母のような褒めベタさんがいましたら、是非、子どものやっていることに興味を持つことから始めてみてください。たとえ褒めてもらえなかったとしても、自分に興味関心をもってもらうこと自体が承認になり、欲を言うのなら家族からの応援が何よりのチカラになります。

 

コロナの影響でお子様とご自宅で過ごされる時間が増えていることと思います。子どもたちが一体どんなことに興味を持っているのか、じっくりと向き合うには絶好の機会なのかも知れません!ラトルチャではアートセラピーのワークを通して、子どもたちのスキと向き合います。ご連絡頂ければ、メールでお子さまの絵を拝見して、今お子様が大切に思っていることをお伝えすることができます。コロナショックに便乗して無料です(笑)!興味のある方はお気楽にお問い合わせボタンよりお問い合わせくださいね♪

最後まで読んでくださり、ありがとうございました! コグレ マミ