風景構成法による着地点の見つけ方

 

エアコンと扇風機のダブルフル稼働でも、ご飯を食べた直後には首から汗がしたたり落ちる・・・そんなうだるようなこの暑さ。家にいてもこんな状態なので、外で活動してたら命の危険を感じるレベルです。どうぞ水筒には麦茶と梅干をいれて、積極的な水分補給で熱中症から身を守りましょう!!!

 

 

 

 

こんにちは!アートセラピストの コグレ マミ です。自分の才能やスキなことを発掘して育んでいけるようにアートセラピーでサポートしながら、日常にセラピーを取り入れた暮らしを提案しています♪

※治療的観点ではなく癒しという捉え方で、「セラピー」という表現をしています

 

 

 

 

会社勤めに一区切りをつけて、アートセラピーや絵の仕事で食べて行こうと決めてはや2年。やると決めたら、今の仕事と同時進行で生活の基盤を固めていくことが出来る器用なタイプ・・・ではなくて、やりたことに舵をぐっと切り、少し遠い先の未来を見越すよりも、今、ここに気持ちを集中させたい性分なんです。そんな自分が会社を離れようと意識してから2年が経ち、よくもまぁ今日まで同時進行出来たもんだとしみじみ思います。

 

そして2年前に思った未来が、【今現在】ということになり、いっちょ前に不安や焦りを感じたり、時には自信も失くしたりしています。まぁまぁ人は生きている限り、そんなことの繰り返しだとは思うのですが、あきらかに前の自分とは違うところがあるのですよ。それは・・・

 

気持ちの切り替えがとても早くなった

 

それは自分を客観視して、自分に声掛けを出来るようになったから。ある人は、それが瞑想だったり、コーチングだったり、スポーツを通して出来るようになったりするのかも知れませんが、わたしにとってはアートセラピーこそがより良く自分を客観視出来る方法で、自分との対話がスムーズに運ぶ【最強のセラピー】なんです。上手い下手など一切関係ない自分だけの表現。そして絵を描くということは私たちが成長してきた過程で必ず通ってきた道。誰に教えられることもなく絵を描いてきたということは、本能レベルでの行動です。ところが小学校にあがり写実的な絵を習うことで上手い下手の意識が先行し、多くの人は本能にフタをしてしまったように思えてなりません。

 

あなたは自分の気持ちを言葉で表現することができますか?
言葉にしきれない気持ちの行き場をどのように処置していますか?

 

アートセラピーなら閉じ込められていた本能を自由に開放することが出来るので、言葉に出来ない何となくの気持ちも表現することが可能です。絵を描くことで自分との対話が進み、かつ客観的に自分自身を見ることが出来る。ネガティブな感情の吹き溜まりにはまってしまった行き場のないココロを、こうありたいと思う場所に優しく誘導することが出来る・・・これこそがアートセラピーの醍醐味です。自分の本能に従った表現方法だから、素直に受けとることが出来るんですね。

 

 

 

 

だからわたしはアートセラピーを日常に取り入れて活用しています。9月いっぱいで会社勤めを終えることにより、自分自身の中にある不安の種が大きく育っているのを感じたので、アートセラピーの風景構成法で今一度、自分に必要なエールを探してみようと思ったのでした。

 

景構成法とは?

風景構成法とは決められたモチーフによって自分のココロを投影させる技法です。川 / 山 / 田 / 道 / 家 / 木 / 人 / 花 / 動物 / 石 / 足らないと思うもの/付け足したいもの これらのもモチーフを順番通りに描いていき、ひとつの絵として完成させていきます。これで一体何が分かるのかというと、自分自身の課題や家族との関係。また、本当はどう感じているのか・・・等々自分の無意識レベルの感情や過去の出来事。そして大切にしているものや未来への行動なども読み取れます。

 

では一体、何を根拠に読み解いていくのかと言いますと、ユング心理学を背景にした分析です。モチーフにはそれぞれ意味があり、川は感情を表し山の高さは要求水準を表しています。そして田は労働や仕事を表し、道は人生の道そのものを表しています。家は内的心象風景を表し、木は生命エネルギーを表現しています。人は自分自身だったり対立の概念を表すことも。そして花は、愛情や優しさ、石は障害を表現しています。

 

モチーフの持つ意味もさることながら、絵を描いた場所にも意味があるので、絵から受け取れるメッセージを総合的に判断して翻訳していきます。大まかな説明にはなりますが、これが風景構成法の概要となります。神経科や心療内科でも風景構成法を行っている病院があるほど、確立されている芸術療法なんですよ。

※わたしは医療従事者ではありませんので治療目的ではなく自己理解を深める為に、そして癒しの目的で行っています

 

 

体的な未来が描けていないことが焦りや不安の正体だった

基本的に絵のモチーフごとに分析をしていくのですが、今回は絵の全体像として受け取るメッセージがとても分かりやすかったので、細かい分析よりも全体像からのメッセージを中心にお話を進めていきたいと思います。細かい分析も見てみたいという方は、前回の風景構成法のこちらのブログをご参照ください♪

 

それではまず、この絵をご覧ください。右上の場所に注目して頂きたいのですが、他の場所には絵がたくさん描いてあるにもかかわらず、すかすかにスペースが空いているように見えませんか?実はここのスペース、未来や行動を表現する場所だったんです。この場所に絵が描かれていないという事は、未来への解像度が低いということです。つまりやりたい事があるにも関わらず、何をどうやって、こんな風に達成するぞ!という具体的な行動がイメージできていないということです。

 

さらに言うと、絵の左側に行けば行くほど過去を表現しているんですが、広大な田んぼが広がっていますよね。これは今までずっとがんばって働き続けてきた証拠。それが赤い四角に入った途端、田んぼが途切れていますよね。会社勤めが一旦終了することを自分でも無意識のうちに絵で表現していたんです。

 

そして赤マルが全体から見た絵の中心部になるのですが、そこには何も描かれていません。絵の中心部に何も描かれていないということは、つまり、現実に焦点が当たっていないということなんです。

 

以上のことから、自分自身の中にある不安の種の正体は、具体的な未来が描けていないこと。田植えをするスペースがあるにもかかわらず、更地になっている。そして更地の理由は、今、自分に焦点が当たっておらず行動出来ていないから。地に足をつけて、額に汗かいて、アートセラピーの存在を伝えていますか?一体わたしは何に気を取られている?

 

せっかくだからこの絵について、もう少しインパクトのある言葉が欲しくなったので、アートセラピーを一緒に学んだ頼りになる友人、二階堂京子さんにも絵を見てもらうことにしました。

 

 

ライドの正しい使い方

大筋の分析内容はわたしと彼女とで一致しています。しかし繊細な彼女は、何気なく描いたとりとめのない絵に対しても細心の注意を払って見てくれるので、多くの気づきをわたしに届けてくれました。中でもドキッとしたのが下の絵の赤い四角で囲ったエリアについてです。

 

 

  • モチーフが一番多いので、意識が向いている
  • 淋しさ、怒り、甘えたい、プライドが混沌としている

 

 

そしてわたしが彼女の分析に反応したのはプライドという言葉。敷居の高いドアがプライドの高さを表していると。実はわたし的には、この程度の敷居の高さは【敷居が高い】とは全く思っていなかったんです。しかし前に描いた敷居の高さを確認してみると、一目瞭然!

 

 

前回描いた家のドアの敷居は地面に接地していて、今回描いた絵の敷居は地面に接地していない!京子ちゃん、よくぞ気づいてくれました!お見事です!

 

 

 

 

言葉に出来ない気持ちをカタチにし、気づいていなかった自分のココロからの願いさえも知ることが出来る・・・自分を優しく受容しながら力強く導くアートセラピーが、わたしは大好きです。そして、コミュニケーションに苦手意識を持った多くの人たちが多い時代にこそ、ココロに焦点を当てた習い事は勉強と同じくらい必須になると思っています。「あの時、もっと勉強すればよかった・・・」という後悔を大なり小なり多くの大人たちが抱えていても、実際、悩む理由のほとんどが人間関係だったりしませんか?

 

 

恋人のこと
両親のこと
お姑さんのこと
旦那さんのこと
子どものこと
友だちのこと
ママ友のこと
同僚のこと
上司のこと

 

 

自分の興味ないことについて何か言われたとしても聞き流すことは出来ますが、自分が大切にしていることについて心無い言葉をかけられたりするとココロは過剰に反応します。自分が大切にしていることは人によって、家族だったり、子どもだったり、学校だったり、仕事だったり、恋人だったりそれぞれ違います。わたしは今まで上司との関係性について悩みが尽きることはありませんでした。それは自分自身が仕事をとても大切に思っているからで、なんてことない言葉でも受け流すことが出来ずに悶々と怒りをためていました。コミュニケーションの学びに出会い、そしてアートセラピーにふれたことで、自分を許すことができ、人も許すことができて、わたしはとても救われたのです。

 

わたしはアートセラピーの持つとてつもない可能性を確信しているし、自信をもってお伝えしています。ところがわたしのこの熱い思いや熱量は、他の方にとっては知ったこっちゃありませんので、「へぇ~そーなんだ」で終わります。自分の信じているものが届いて欲しい人に届かなく、かつ軽く扱われている感じがして自信を失っていたところだったんです。さらに厄介なことに、「分かっていないのはみんなの方だ」とめちゃくちゃな責任転換でプライドが自分自身への守りに走りだしていたんですよね。全てはプライドの使い方が間違っていた・・・

 

 

一体わたしは何に気を取られている?
自分のプライドに気を取られていたんだね。

 

 

「そんなつまらんプライドなんて、捨ててしまえー!」ってよく言うでしょ?わたしはそうは思いません。プライドを持つことは大切なこと。ただそのプライドの使い方、方向性が間違うと、ただのお荷物になってしまい、動けなくなってしまう。それが今回の自分でした。(なんともお恥ずかしい!)

 

とにかく一人の人と真剣に向き合おう。今出来ることを精一杯やり切る。これがわたしのプライド!そんな大切なことを改めて気づかせてくれた京子ちゃんに感謝です。そして素直に受けとれるわたしよ、愛しいぞ(笑)

 

今回の風景構成法の他にも、アートセラピーで行うワークはたくさんあります。少しでも気になるワードがありましたら、それはフタをしてしまった本能が表現したいと反応しているのかも知れませんよ~♪お気楽にお問合せボタンからご連絡くださいね。お問い合わせはコチラから♪

 

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。今日も素敵な一日を! コグレ マミ♪