疫病が流行ったら、私の写絵を人々に見せよ

アマビエ

こんにちは!アートセラピストの コグレ マミ です。自分の才能やスキなことを発掘して育んでいけるように、アートセラピーでサポートしています♪

 

急事態宣言発令

クラスター、オーバーシュート、ロックダウン・・・聞きなれないカタカナの響きに訳も分からず、ただただ胸騒ぎを押さえきれなかった2月初旬。そして、2020年4月7日。ついに緊急事態宣言が発令されました。それから10日あまり経過したものの、人との接触を8割以下に抑えることは至難の業。みなが一丸となって、この疫病を早期に封じ込めることができるのか。それとも、終息をずるずると先延ばしにしてしまうのか・・・色んな意味で、わたし達の覚悟が試されているように思います。

 

怪 アマビエ

そんな中、今ちょっとした話題となっている【アマビエ】をご存知ですか?わたしがアマビエの存在を知ったのは、大好きなイラストレーター 津田蘭子さんのブログ。らんらんさんのブログはこちらからどうぞ♪ 

 

なんでも、江戸時代に熊本の海に現れ「疫病が流行ったら私の写し絵を早々に人々に見せよ」と言って、海中に姿を消したのだとか。

 

このあと、疫病が終息に向かったかどうか定かではありませんが、今、にわかにこの【アマビエ】がじわじわと日本中に広がっているらしいのです。JR市川駅の手書きポスターや長崎県の老舗和菓子店「白水堂」さんではアマビエの練りきりが登場し話題になっています。そうそう、他のお店ではアマビエの金太郎飴なんかもありましたよ♪ツイッターでは【アマビエチャレンジ】なるものもあるそうで、キャラクター的なものが大好きな日本人にとっては、絶好のお題かも知れません。そして遅ればせながら、わたしもアマビエの写し絵を描いてみることにしました。

 

いを込めて描くアートセラピーのかたち

アートセラピーには二つの側面があって、ひとつは作品を創り上げる芸術表現としてのアートセラピー。そしてもうひとつは、内的世界を投影し自己洞察を深めるアートセラピー。普段は自分の気持ちを思うままに表現し、完成した絵とじっくり対話をする自己洞察を深める方のアートセラピーを行ってきましたが、今回は疫病退散の願いを込めて、作品を創り上げる芸術表現としてのアートセラピーを行いました。

 

描くモチーフは既に決まっているので、何をどう描こうかという迷いはありません。当時の瓦版で描かれたアマビエの絵をスケッチブックに写し、絵が一通り描けたら更に楽しい作業に入ります。そう、色を塗る作業です!わたしは柔らかい素材が大好きなので、クレパスを使って色を塗っていきます。クレパスの良いところは簡単に色を混ぜ合わすことが出来るし、描きたいと思った時にすぐに描き始められる手軽さにあります。そして色鉛筆やクレヨンよりも素材が柔らかいので、のびのびと表現できるところが気に入っています。

 

そしてここから実際に色を塗っていくのですが、何色に塗るかはその時のインスピレーションだけが頼りです。今回は青を基調として、ペルソナカラーで明るく仕上げてみました。ピンクの鱗のとなりは何色にしてみようかな?とかあれこれ考えるのも楽しく、この作業だけでもセラピーが十分に成立する理由が分かります。考えながらも無心に作品を創り上げる行為。この行為自体がセラピーなんですよね。そして遂に完成した絵が、このブログのトップに載せている【アマビエ】。これがわたしのアマビエです♪※アナザースカイ風に(笑)

 

の写絵を人々に見せよ

・・・ということなので、ここからはフォトセラピーにバトンタッチです。アマビエの絵、そのまんまを人々に見せても面白くないので、どんな風に写真を撮って伝えてみようかな?と考えることから既に楽しみがはじまっている。部屋の中をぐるぐると歩きまわって、一番しっくりくる場所を探し出し、ねずみのチュー太郎とクマちゃんに協力をお願いしました。そして願いを込めて、パシャリ。

 

今回のアートセラピーは、作品を創り上げる芸術表現としてのアートセラピーの側面を前面に打ち出しているので、色使いや写真の構図など分析は一切しません。みんなで力をあわせてこの疫病を乗り越えようという思いを繋いでいきたいし、絵を描いたり写真を撮ったり、物をつくってみたりと、無心に何かを創る作業・・・それ自体がセラピーになっている。ということを届けたいと思いました。わたしの兄も部屋にこもってプラモデルをつくっているようなんですが、じっくりと向き合う時間が楽しいと話してくれたんです。家族がそれぞれに楽しみを見つけてシェアをする。なんてことのない日常ですが、久しぶりにココロの安心感を味わいました♪

 

実はアートセラピーって、こんな風に日常に溢れているんです。あまりに日常過ぎて見過ごしてしまうから、アートセラピストの視点が必要な時があるんですよね・・・アートセラピーのことが少しでも気になったりやってみたいなと思いましたら、お気楽にお問い合わせボタンよりご連絡ください♪

最後まで読んでくださり、ありがとうございました! コグレ マミ